STEP JPでは、スマート製造の実現に向けて、「導入しやすく、使いやすい産業用ロボットシステム」を目指した研究開発に取り組んでいきたいと考えています。
例えば、
1)使用者からの簡単な指示や、あらかじめ与えられた役割に沿って、ロボットが自律的に働くための技術の研究開発
2)ロボットシステム自身の安全性を高め、大掛かりな周辺システムを別途に導入しなくても、人と協働できるロボット技術の研究開発
そうした研究開発を、オープンな研究開発プラットフォームを通して、他の研究者、技術者とも交流しながら、技術の発展に貢献していきたいと考えています。
PC上に仮想的な生産ラインのシミュレーション環境を構築して、ラインに組み込まれているコントローラ等のプログラム、デバッグを行うことにより、実設備を 破損させることもなく、安全に自動化機器の動きを仮想環境で検証し、生産効率を高めるような運転条件を追求することができます。そうして品質を上げたプログラム・コードを、実際のシステムにダウンロードすることで、工場現場でのシステム立ち上げ、試運転サイクルを大幅に短縮できます。
PC上に仮想の生産ラインを構築して、その仮想空間の中にあたかも自分自身が入り込んだかのようなVR体験ができるシミュレーションシステムを構築する技術です。生産ラインの設計検討時、事前に設備の規模や配置、人・物の動線などを実感したり、あるいはインタラクティブに装置の操作シミュレーションを体験するなどして、計画・検討できるようになると期待されている技術です。
CAVE(Cave Automatic Virtual Environment)とは、全周没入型ディスプレイを使用したインタラクティブな仮想現実システムの事です。このシステムプラットフォームを通じて、ヒューマンーマシンプロセス分析、生産ラインの仮想インタラクティブ試運転、仮想メンテナンストレーニング、あるいは装置の仮想プロトタイプ化による迅速な試作レビューなどを実現できると期待されている技術です。